2 備えよう 2 自分たちで地域を守る 知る 地域における防災の取組 防災市民組織 近所の人たちが互いに助け合い、自分たちの町は自分の力で守るという地域の防災対策を効果的に行うための組織です。町会や自治会の防災担当などが中心になって呼び掛け、それぞれの地域の実情に合わせて編制し、活動します。参加することによって、地域のコミュニティ力と防災力の向上につながります。 ●防災資機材の例 地域の実情を踏まえ、どのような防災資機材が必要となるかを事前に検討しておきます。 ヘルメット 毛布 軍手 タオル 消火器 非常用食品 ロープ 担架 ハンマー バール スコップ はしご 防水シート メガホン ジャッキ ●可搬式消防ポンプ 小型のポンプで給水・加圧して、より遠くに大量の放水ができるポンプです。 ●スタンドパイプ 軽くて操作も簡単なスタンドパイプは、消火栓等があれば消防車が入れない狭い路地でも放水活動ができます。 消防団 消防署と同じように地域の消防活動を行う組織ですが、団員は、自営業、会社員、主婦、学生などの本来の仕事などをもちながら、火災や風水害、震災などが発生した際に、消防活動を行います。 ●消防団の活動 消防団は、地域で火災が発生した時には、消防署と協力した消火活動を、風水害などの災害が発生した時には、河川の警戒や土のうなどの資機材を活用した水防活動を、そして地震が発生した時には、消火活動や救助活動等を行います。普段は、災害に対応するための訓練、防火防災訓練、応急救護などの都民への指導や地域のお祭りなどでの警戒など、地域の皆さんを災害から守るための活動を行っています。 ●大規模災害等における消防団の重要性 阪神・淡路大震災において、消防団は、消火活動、要救助者の検索、救助活動、危険箇所の警戒活動など、幅広い活動に従事しました。特に、日頃の地域に密着した活動の経験や訓練で身に付けた対応力を生かして、倒壊家屋から数多くの人々を救出した活躍には目覚ましいものがありました。こうした活動により、地域密着性、要員動員力、即時対応力を有する消防団の役割の重要性が再認識されました。また、東日本大震災においては、地震発生直後から津波が迫りくる中で水門の閉鎖や住民の避難誘導を行い、さらには、救助・捜索、警戒など地域住民の安全を守るため様々な活動を長期間行いました。
元のページ ../index.html#26