防災ノート~災害と安全~高等学校版
24/52

2 備えよう 1 自宅でできること 考える 自宅の安全対策を考えよう 出火・延焼を防ぐ対策 大震災時の出火原因は、主に電気の漏電や電気が復旧した際の通電火災、ガス漏れ火災、石油ストー ブによるものです。次の出火防止チェックシートを活用するとともに、自宅の住宅用消火器や住宅用火災警報器などを確認し、出火・延焼を防ぐ対策を強化しましょう。 ●出火防止チェックシート 電気 電気コードは、カーペットや家具の下敷きになっていない。 不必要な電気機器のプラグは抜いている。 分電盤の位置を把握している。 ガス プロパンガスのボンベは転倒しないように、チェーンなどで固定してある。 都市ガス・プロパンガスの場合、マイコンメーターが有効期限内である。 コンロ周りは整理整頓され、ガスホースも劣化していない。 石油ストーブ 石油ストーブの周りに燃えやすいものを置いていない。 石油ストーブの転倒防止を行っている。 ●漏電遮断器 既に漏電遮断器が設置されているかどうか確認し、まだの場合は設置すると安心です。 ●感震ブレーカー 漏電遮断器や消火器の備え付けなどとあわせて行うことが、電気火災の発生抑制効果を高めるとされています。 転倒チェックリスト ●リビング・キッチンのチェック項目 つり下げ式照明器具 チェーンで揺れ防止対策を行う。 テレビ テレビ台に着脱式移動防止ベルトなどで固定。台はL型金具で壁に固定し、脚に粘着マットなどの滑り止めを付ける。 電子レンジ 粘着マットやストラップ式の器具で台に固定し、台もL型金具で壁に固定する。 テーブル・イス 脚に粘着マットなどの滑り止めを付ける。 食器棚 転倒しても避難経路をふさがない置き方をし、壁に固定する。ガラスには飛散防止フィルムを貼る。 引き出し 飛び出し防止のためにラッチ錠※付きを使う。 つり戸棚 納物が飛び出さないよう、扉に開放防止器具を付ける。 冷蔵庫 避難の障害にならない場所に設置し、ベルト式器具などで壁と結ぶ。落下しやすい物を上に載せない。 ※ラッチ錠…ドア・門などの掛け金 ワークシートに考えを書きましょう 1 自宅で出火・延焼を防ぐ対策について確認しましょう。 2 自宅で家具等の転倒・落下・移動防止対策について確認しましょう。 3 あなたの自宅で、今後、どのような対策が必要か、考えましょう。

元のページ  ../index.html#24

このブックを見る