1 災害の特徴から考えよう 6 その他 知る テロ・武力攻撃 テロ・武力攻撃の危険 政治・行政・経済が集中する東京は、テロや武力攻撃の標的にされる可能性があります。平成16(2004)年に、国民の生命・身体・財産を保護することを目的とした「武力攻撃事態における国民の保護のための措置に関する法律」(「国民保護法」)が施行されました。万一の事態が起きた場合は、この「国民保護法」に基づき、各区市町村の防災無線で注意を呼びかけます。テレビ、ラジオ、広報車両などの情報にも耳を傾け、指示に従いましょう。 平成7(1995)年3月、オウム真理教が猛毒のサリンを使い、地下鉄車両内で無差別テロを実行しました。写真はサリンがまかれた車両を洗浄する防護服に身を包んだ自衛隊員です。 テロ・武力攻撃から身を守るために ●爆発が起こったら すぐに姿勢を低くして、頑丈なテーブルなどの下に身を隠します。爆発は複数回続く場合もあるので、安全な場所へ避難しましょう。 ●火災が発生したら 煙を吸い込まないように口と鼻をハンカチなどで覆い、できる限り低い姿勢をとり、急いで避難しましょう。 ●閉じ込められたら 近くにある配管などをたたき、自分がいることを知らせましょう。粉塵を吸い込むこともあるため、大声を出すのは最後の手段と考えましょう。 弾道ミサイルが発射されたら 弾道ミサイルは、発射からわずか10分もしないうちに到達する可能性があります。弾道ミサイルが日本に落下する可能性がある場合は、国からの緊急情報を瞬時に伝える「全国瞬時警報システム(Jアラート)」を活用して、防災行政無線で特別なサイレン音とともにメッセージが流され、携帯電話にエリアメール、緊急速報メールにより、緊急情報が着信します。メッセージが流れたら、速やかな避難行動、正確で迅速な情報収集に努めてください。 Jアラートのメッセージ(例) 直ちに避難。直ちに避難。直ちに建物の中、又は地下に避難してください。ミサイルが落下する可能性があります。直ちに避難してください。 さまざまなテロ・武力攻撃 ●ゲリラや特殊部隊による攻撃 突発的に被害が生じることが考えられます。攻撃目標が原子力発電所などの場合は、大きな被害が予想されます。 ●弾道ミサイルによる攻撃 攻撃目標の特定が困難で、発射後わずかな時間で着弾する恐れもあります。 ●着上陸攻撃・航空攻撃 着上陸攻撃は沿岸部が侵攻目標になりやすく、航空攻撃では都市部の主要施設が攻撃目標になることが想定されます。 ●化学剤などによる攻撃 化学剤、生物剤、放射性物質が用いられた場合、人体に影響があり、特別な対応が必要になってきます。
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