防災ノート~災害と安全~高等学校版
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1 災害の特徴から考えよう 4 火山 考える 富士山の噴火による被害想定 富士山は活火山 富士山が宝永噴火[宝永4(1707)年]の時のように噴火した場合、関東地方の広範囲に火山灰が降り、東京には数cmから10cmほど降り積もると予想されています。火山灰の影響は、交通機関、ライフライン、農林水産業のみならず、健康被害も考えられます。 宝永噴火の降灰分布図 富士山が噴火した場合の被害想定 人的被害 噴石等の直撃による死傷者の発生等 (死傷者が発生する可能性のある地域に約13,600人が居住) 建物被害 木造家屋の全壊 約280~700戸 道路 降灰による通行不能 道路延長 約3,700km~14,600km(東京、神奈川、千葉、茨城、静岡) 鉄道 車輪やレールの導電不良による障害や踏み切り障害等による輸送の混乱 最大で線路延長 約1,800km(東京、神奈川、千葉、静岡等) 航空 大気中の火山灰により運航不能 羽田、成田など6空港 1日あたり515便 約219,000人に影響 農林業被害 降灰による商品価値の喪失 降灰付着による樹木の枯死 牧草地の枯死等 稲作被害 約183,000ha 畑作被害 約64,000ha 森林の壊滅的被害 約700km2等 観光業 降灰による観光需要の減少 東京、神奈川、千葉、静岡等で影響 その他の産業 交通障害、停電等による産業活動の停滞 東京、神奈川、千葉、茨城、静岡で影響 (内閣府「富士山ハザードマップ検討委員会報告書」より) 富士山ハザードマップ 富士山の噴火による各種被害を想定し、平成16(2004)年に「富士山ハザードマップ」が作成され、令和3(2021)年3月に改定されています。 ワークシートに考えを書きましょう 1 あなたの住んでいる地域で、富士山の噴火で予測される危険には、どのようなことがありますか。 2 火山の噴火の危険から身を守るために、どのような行動をとりますか。

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