1 災害の特徴から考えよう 4 火山 知る 火山の噴火による災害 東京に被害を及ぼした主な火山噴火 宝永4(1707)年 富士山の宝永噴火 大量の降灰 明治35(1902)年 伊豆鳥島噴火 死者125人 昭和15(1940)年 三宅島噴火 死者11人 昭和37(1962)年 三宅島噴火 焼失家屋5棟 昭和58(1983)年 三宅島噴火 溶岩流などの被害 昭和61(1986)年 伊豆大島噴火 全島民が島外避難 平成12(2000)年 三宅島噴火 全島民が島外避難 ※東京に被害が及んだ火山噴火 噴火警戒レベル 噴火警報・予報の中で発表される噴火警戒レベルは、危険度に応じてレベル1からレベル5までの5段階があります。各レベルに応じた行動をとりましょう。 レベル5 危険な居住地域から避難する レベル4 警戒が必要な居住地域で避難の準備をする 高齢者等の要配慮者は避難する レベル3 居住地近くの危険地域の立ち入り禁止 高齢者等の要配慮者は避難の準備をする レベル2 火口周辺の立入禁止 レベル1 特別な対応は必要ないが注意が必要 火山が噴火をしたら ●大きな噴石が飛んでくることがあります。 ●火砕流は高温でガスの噴出を伴うことがあります。 ●空気振動で窓ガラスが割れることもあります。 ●大噴火が地震を誘発することがあります。 火山噴火から身を守るために ●防災マップで危険区域を確認する 最寄りの自治体などで公開している防災マップ(危険箇所、避難経路、避難所などを示した地図)で危険区域や避難場所を事前に確認しておきます。 ●指定避難所を事前に確認する 避難指示が出された場合、各区市町村などの自治体が指定した避難所に速やかに避難します。落ち着いて行動するためにも、事前に最寄りの指定避難所を確認しておきます。 ●防災アイテムを備えておく 噴火や降灰で物流やライフラインに影響が出ることがあるので、食料のほかに、懐中電灯、予備の燃料、ヘルメット、防塵ゴーグルなどを備えておきます。 ●噴火情報を見逃さない 入山規制、避難指示が出されたら、速やかに従います。また、少しでも危険を感じたら自主避難しましょう。 ●火山灰に注意する 火山灰を吸い込むと、せきや呼吸困難など呼吸器に影響を与え、目のかゆみや痛み、充血を引き起こします。防塵マスクや防塵ゴーグルなどで保護します。また、火山灰は下水道の機能不全を引き起こす可能性があるので、下水道に流さないようにしましょう。
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