3 学びを深めよう 1 公助の役割 調べる・まとめる 3 学びを深めよう 公的機関が備えて支援する 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、多くの方々が被災し、避難所や仮設住宅などで、不自由な暮らしを余儀なくされています。しかし、このような被災地に対しては、様々な公的機関、例えば、警察、消防、自衛隊等による災害救助活動、医師、看護師等による医療活動、全国の自治体(都道府県・区市町村等)やユニセフ、日本赤十字社などによる支援活動が行われています。東京都でも、教員やカウンセラーも含めて被災地へ職員を派遣して支援をしたり、被災されて東京に避難して来られた方々に住居を提供したり、避難して来られた児童・生徒の皆さんには学校への受入れなども行っています。さらに、このような公的機関による支援だけではなく、被災された人々がお互いに助け合ったり、多くのボランティアの方たちが様々な形で支援活動に当たったりしています。 救出・救助 給水活動 物資の支援 備蓄 地震に限らず大きな自然災害は、かけがえのない生命のみならず、その地域に住む方たちの生活そのものを困難にしてしまいます。そのため、公的機関では、住民の生活を維持できるように、備蓄倉庫を設置して普段から災害時に備えています。学校や区市町村などの公的機関の施設には、災害時に備えて備蓄倉庫があります。その中には、災害が発生した時に必要な食料、飲料水、日用品等が用意されています。しかし、公的機関の備えだけでは十分でないことも考えられます。そこで、家庭でも自分たちにできる備えをしておくことが大切です。各家庭で、少なくとも三日分くらいの食料や飲料水を備蓄しておきましょう。 防災公園 都立公園53か所は、災害時の避難場所や活動拠点となる「防災公園」として整備されています。防災公園には、給水や電気などのインフラが寸断された場合でも使える災害対応トイレである「マンホールトイレ」や災害時に必要となる炊たき出だしに備えた「かまどベンチ」が用意されています。 ワークシートに書いてまとめましょう 1 東京都や住んでいる地域の自治体などが行っている公助について調べてみましょう。
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