1 災害の特徴から考えよう 6 その他 知る 原子力による災害 福島第一原子力発電所事故について 平成23(2011)年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震及びそれに伴う津波により、安全対策が不十分であった東京電力株式会社の福島第一原子力発電所では原子炉を冷やす機能が失われ、高温になった燃料棒が溶けてしまいました。さらに、原子炉内に閉じ込めておかなければならない放射性物質を閉じ込めておく機能が劣化したため、放射性物質が大気中に放出され、福島県をはじめ東日本の広範囲に拡散し、被害をもたらしました。また、この過程で原子炉から発生した水素ガスが爆発し、原子炉建屋が損壊しました。このため、事故の後、国は速やかな避難指示や食品の出荷制限などの対応を行いました。 爆発事故を起こし、天井部分が吹き飛んだ福島第一原子力発電所1号炉と2号炉。ここから大量の放射性物質が空中に放出され、東日本の広い地域に広がった。 放射線から身を守る方法 ●放射性物質から離れます。 ●コンクリートなどの建物の中に入ります。 ●放射線を受ける時間を短くします。 非常時の退避や避難の考え方 ●正しい情報収集 ・テレビやラジオ、防災無線等で正しい情報を入手します。 ・誤った情報やうわさに惑わされないように注意します。 ・隣近所と情報内容を確認し合います。 ●屋内退避 ・ドアや窓を閉めます。 ・換気扇やエアコンの使用を控えます。 ・外から帰ってきたら手や顔を洗い、着替えます。 ・木造家屋より遮蔽効果が高いコンクリートの建物への退避指示が行われることもあります。 ●避難指示に従う ・戸締りを確認し、長袖の服やマスクを着用します。 ・隣近所にも知らせます。
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