1 災害の特徴から考えよう 3 大雨・台風 知る 大雨や台風による風水害 風害 台風は、その強い風による家屋の倒壊や、風で飛ばされた飛散物による負傷、農作物の落果などの被害をもたらします。また、送電線が切断されるなど電力施設に被害が生じた場合には、停電や通信関係に混乱をきたすほか、強風と相まって交通を麻痺させることもあります。 台風の強風によって、東京国際空港(羽田空港)内の工事現場の足場が倒壊した[令和元(2019)年9月の台風第15号] 水害 台風は、大雨を伴います。大量の降水により河川が増水し、さらには堤防が決壊することもあります。大雨、河川の増水は住宅の浸水や資材の消失、農作物の被害をもたらします。 台風による大雨で多摩川がはん濫。世田谷区の多摩川周辺の住宅が浸水した[令和元(2019)年10月の台風第19号] 土砂崩れ 大雨、河川の増水は、土砂崩れや土石流の発生などの土砂災害を誘発し、被害を大きくすることがあります。 三原山斜面で発生した土石流(大島町)[平成25(2013)年10月の台風第26号] 浸水害 浸水害とは、大雨により排水が間に合わずに用水路や下水があふれてはん濫し、住宅などが水につかる災害のことです。浸水害で危険になりそうな場所は、周りより低い場所や、アンダーパス、地下室などです。
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