3 定期的な安全指導とは、特別活動(学級活動・ホームルーム活動、学校行事等)において定期的に実施する指導や訓練等のことである。「日常的な安全指導」で身に付けた知識等を体験的な活動を通して理解を深める役割をもつ。 指導に当たっては、地域の環境や児童・生徒等の発達の段階や実態を踏まえ、安全学習や他の教育活動における「安全指導」との連携を重視し、指導の内容、方法、時期、回数などについて十分に検討することが望まれる。また、日常生活で具体的に実践できること、学校行事等と関連付けること、家庭、地域、関係機関(警察・消防等)との連携を図ることが大切である。〔実施の場と時間〕20【特別活動(学級活動・ホームルーム活動、学校行事等)】長期休業日前の指導、国民安全の日、交通安全日、防災の日等における指導、交通安全運動、防災週間等における指導、避難訓練、防災訓練、交通安全教室、セーフティ教室 等 避難訓練では、いざというときに慌てず、即座に、適切な避難行動をとれるようにすること、校内の避難経路を覚え、発災の状況に応じ、安全な経路を通って避難できるようにすることが、特に重要な指導事項となる。指導に当たっては、「落ちてこない」、「倒れてこない」、「移動してこない」や「おかしも」等の避難時の心得を徹底することが求められる。 右の表は、避難訓練の基本的な流れの例である。 ここで着目したいことは、事前指導と事後指導の実施である。 事前に、児童・生徒等に訓練を通して、どのような避難方法を身に付けさせるのか示すことや、事後に訓練を振り返り、自己評価を行うことなどにより、避難訓練の効果を高めることができる。 地震、風水害、火山噴火などの自然災害や火災などの災害に備え、各学校で定期的に行われる安全指導の一つで、特別活動の〔学校行事〕「健康安全・体育的行事」に位置付けられている。 都内の公立学校においては、幼稚園・小・中学校・特別支援学校では、年11回、高等学校では、年4回以上の避難訓練を実施しており、他の防災教育と連携して、計画的に実施することが重要である。(「避難訓練の手引(平成25年3月 東京都教育委員会)」より作成)1事前指導(避難訓練のねらいや避難方法の指導等)2緊急地震速報の発令(または、大きな揺れの発生)3安全な場所への移動(「落ちてこない」、「倒れてこない」、4揺れ等の収束後、避難準備(防災頭巾やヘルメット、5避難経路、集合場所の指示6避難(「おかしも」の遵守)及び校内の安全確認7人員点呼及び情報収集8二次避難、下校方法等の確定と指示9訓練の総評10事後指導(振り返り)「移動してこない」)ハンカチ)(1)避難訓練とは(2)避難訓練の基本的な流れ安全指導(定期的な安全指導) 避難訓練の適正な実施のために
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